「マセレーション」ってどういう意味?
ワインの説明で、よく“低温マセレーションでブドウのアロマを引き出す”って書かれていますよね。
「マセレーション」って何?と思ったことありませんか?
「マセレーション」は赤ワイン造りの工程で、“ブドウの皮や種を果汁に漬け込んで、タンニンなどの成分や色、フレーバーを果汁にしっかりと抽出させること”なんです。
収穫したブドウを潰した後、果汁を醗酵させているときにこの工程を踏むことで、ブドウ品種の特徴がしっかりと果汁に溶け込んでいきます。
ワイナリーはブドウ品種、彼らの環境、浸透させる(マセレーション)時間など熟考して品種独自のアイデンティティを引き出してワイン造りをしているんですね。
「低温マセレーション」は、温度を低くして果汁の醗酵を遅くすることで、漬ける時間を長くすること。長期間漬けるほど、ブドウ皮の味が更に果汁に浸透し、その品種独特のフルーティーで複雑さや色の濃さを伴ったワインができるんです。