砂漠と地中海沿いの国【北アフリカ】のワイン
ワイン愛好家も注目!北アフリカワインの魅力
ワインの定番と言えば、フランスやイタリアなどのヨーロッパワインやカリフォルニアワイン、チリワインが有名どころですが、近年 北アフリカワインが注目されているんです。日本では北アフリカワインの知名度はまだ低いですが、実は北アフリカはワイン造りにおいて長い歴史をもち、最近は品質も向上しているため、ワイン愛好家の中でも少しずつ人気が出てきています。
世界中で愛されるワインの歴史
紀元前4000年よりも前から製造されていたとも言われているワイン。ワインの歴史についてはいくつかの諸説がありますが、2011年にアルメニアで発見されたワイナリーの遺跡が世界最古だとされています。紀元前4100年の醸造所跡からは、ワインプレス、発酵槽、瓶、カップの遺物が見つかっており、ワイン造りが紀元前4000年よりも前にすでに始まっていたことがわかります。その後、15世紀頃にヨーロッパが発展したことにより、ワインが急速に生産、消費されるようになりました。
アフリカワインの広がりは17世紀頃
今回ご紹介するアフリカワインが世界に広がりだしたのは17世紀頃。その頃、フランスから亡命してきたブドウ栽培者たちが現在の南アフリカのケープ地方に定住するようになり、フランスのブドウ栽培技術やワイン製造の技術を伝えたと言われています。そこから北アフリカへも技術が伝わり、18世紀末頃にはヨーロッパへの輸出も盛んになりました。こうしてアフリカワインが世界で飲まれるようになっていったのです。
北アフリカワインにはどんなワインがあるの?
エジプトワイン
これまでのエジプトワインは、白ワインの評価は高いものの、赤ワインについてはあまり良い評価がつきませんでした。しかし最近はそのようなイメージを覆す、美味しい赤ワインが増えてきています。
ジャルダン・ド・ナイル (Jardin du Nil)

「ジャルダン・ド・ナイル」は世界的に高い評価を受けたワインです。
ジャルダン・ド・ナイル レッドは、フランスの権威ある国際ワインコンクール「レ シタデル デュ ヴァン(Les Citadelles du vin)」で受賞歴のある赤ワイン。スムーズなフルボディで、特徴的なブルーベリーや甘草のような味わいと、熟したブラックベリーとアイリスの花の複雑な香りを楽しめます。
また、ジャルダン・ド・ナイル ホワイトはイギリスの月刊ワイン雑誌「デキャンター」主催の、世界最大の国際ワインコンクール「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード(Decanter World Wine Awards)」で銅賞を受賞。エジプトを流れるナイル川をイメージして造られたこちらのワインは、ライムとパイナップルのニュアンスが広がり、フレッシュな味わいと長めに残る余韻が特徴的です。
モロッコワイン
モロッコは、日照量が多く昼夜の気温差が激しい気候から、ワイン造りに適していると言われています。その気候を活かした深い味わいのぶどうが栽培できるため、良質なワインが多いと評判です。
ドメーヌ・ウレド・タレブ (Domaine Ouled Thaleb) 赤・白
ラクダのラベルが目を惹くモロッコワイン。
ドメーヌ・ウレド・タレブの赤は、普段ワインを飲まない方や赤ワインは重いと感じる方でも、比較的飲みやすいフルーティーな味わいが特徴的。ドライな中にほのかなスパイシーさも感じられ、スパイシーなモロッコ料理や韓国料理などによく合うワインです。
ドメーヌ・ウレド・タレブの白は、フルーティーな甘みの中に柑橘系の爽やかさも残る飲みやすいワイン。濃厚なゴーダチーズやカルボナーラなどクリーミーなお料理との相性抜群です。
チュニジアワイン
地中海の太陽をたっぷり浴びて、こくのあるしっかりしたぶどうが育つチュニジア。酸味が比較的穏やかで、まろやかな味わいのワインが多いと言われています。
ドメーヌ・シャドラパ・ルージュ (Domaine Shadrapa Rouge) 赤
TBS「ダブルベッド SEVEN DAY LOVER #13」 でも紹介された、金賞受賞の赤ワイン!熟した赤い果実の創造的な味の中に、繊細なバニラとナッツの風味がアクセントになっています。